2010年2月17日
日本人のヨーデル歌手
日本に「ヨーデル」を一般に紹介したのは、昭和8(1933)年の中野忠晴による「山の人気者」のリフレイン部におけるものが最初である。アメリカのサロニー作曲・本牧次郎作詞(訳詩)のこの曲は今でも愛唱されており、ウイリー沖山も自身のレパートリーに含めている。 日本において「ヨーデル」という概念が一般に広まったのは、昭和26(1951)年発売の灰田勝彦による「アルプスの牧場」の間奏部におけるものが最初である。灰田の美しいファルセットによる見事なヨーデルはこのレコードの大ヒットの要因となり、「ヨーデル」という言葉もこの時広く知れ渡ることとなった。 また、ドイツバイエルン地方では石井健雄が知られている。 石井健雄は「ドイツで一番有名な日本人」として、各種メディアで紹介されている。 アルペン・ヨーデルの歌手ではないが、日本では「キング・オブ・ヨーデル」の異名を持つ、ウイリー沖山が有名である。中でも「山の人気者」は沖山の驚異的とも言うべき、ファルセットと低音の高速繰りかえしや、最後の徐々に超高音になって行く辺りは、本場のヨーデル歌手をも超えているとの評価もある。 ウイリー沖山は日本テレビの「全日本歌謡選手権」に出場したことがあるが、「ヨーデルは特殊な歌唱法であって、公平に他と比較できない」という理由でチャンピオンにはなれなかった。
ウイリー沖山の直弟子の八月真澄(はづきますみ)は、ヨーデル普及のための活動を行っている。 活動のひとつとして、2005年7月に日本ではじめての「教材を使った講座」を開設した。 プロボーカリストがアマチュア一般の人にヨーデルを教えるのは八月真澄が日本で最初である。
また八月真澄は2007年9月に日本で初めての実践ヨーデル教本「こうすればヨ~デル」を発売した。これは彼女が実際にヨーデルの指導をレコーディングし指導CD付として全国に向けて発売している。 これは誰も手がけなかったことであり全国のヨーデルファンの「一条の光」である。 なおこのテキストは八月の開発した「ヨーデルが出来ない人が出来るようになるためのテクニック」がふんだんに織り込まれている。
ヨーデル教本ではないが、1964年に樺山武弘編「ヨーデル入門」という本が朋文堂から出版され、一章を割いて「実技講座」が掲載されている。しかしこの本はすでに絶版であり入手が困難な状況である。
アルペン系ヨーデルのCDとしては、伊藤啓子の「こころのヨーデル」、北川桜の「Es Fascht fur mis Harz」が、それぞれ2009年に発売されている。
そのほか日本でプロとして活躍しているアルペン・ヨーデル歌手に、「NHK名曲アルバム」で「ヨハン大公のヨーデル」を歌った川上博道(アルペン・ブラスカペレ)や、北川桜(エーデルワイス・ムジカンテン)がいる。 また佐藤憲男がヨーデルを担当するヨーデル・チロリアンというグループもプロ活動を行っている。 佐藤憲男は2006年からNHK文化センターで、北川桜は2007年からNHK学園で、そののち都内各地でヨーデルの講座を開設している。
プロ以外としては、伊藤啓子(エンツィアン)がスイス・ヨーデルを中心とした演奏活動を行っており、2005年のスイス連邦ヨーデルフェストにも日本人としては異例の出場をして最高クラスを受賞している。 2008年6月にルツェルンで行われた大会では、2回目の出場の伊藤啓子、初出場の北川桜がともに最高クラスを受賞した。外国人の参加は認められない大会であり、日本組以外ではスイス出身の外国グループの参加が9グループあったが、そのうち最高クラス受賞は日本組とカナダのグループのみであった。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
日本人にもヨーデル歌手がいたこと知りませんでした。
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